CTOとして大切にしている価値観やマネジメントスタンスは？

私にとって技術は、単なる技術的課題の解決手段にとどまらず、企業の長期的な目標達成に貢献する手段であるべきだと考えています。その上で、私が特に大切にしているのは、以下の3つの価値観です。

・技術トレンドへの素早い対応と変化を受け入れる柔軟性
・オープンマインドと多様性を尊重する姿勢
・知識の共有と健全な議論を促進する文化の醸成

チームには多様な価値観・経験・スタイルを持つメンバーが集まっており、互いに学び合える環境がイノベーションと成長の土台になると信じています。

マネジメントでは、「自律と裁量あるチームづくり」を重視しています。柔軟で最小限のルールのもと、チームが自ら考え、判断し、運営できる状態が理想です。
また、率直な意見交換とフィードバックを歓迎し、対話と学びを通じて成長し続ける組織文化を育てていきたいと考えています。

TechXの開発スタイルの特徴や強みは？

私たちの開発スタイルの強みは、「素早く試し、早く失敗し、そこからすぐに学ぶ」という姿勢にあると考えています。
完璧を目指して時間をかけるよりも、まずはプロトタイプを素早く構築し、ユーザーからのフィードバックを得ながら改善していくというアプローチを重視しています。

また、AIを機能設計の初期段階から統合することで、プロダクトの知能化や競争力の向上を図っている点も大きな特徴です。

さらに、柔軟でスピード感のある開発プロセスを持ちながらも、品質や進行管理についてはしっかりとした体制でコントロールできている点も、私たちの強みだと感じています。

弊社のエンジニア組織の特徴や強みはどこにあると思いますか？

当社のエンジニア組織の最大の特徴は、「若さと柔軟性、そしてチャレンジ精神の高さ」にあると思います。
新しい技術に対する適応力が非常に高く、学習やキャッチアップのスピードも速いため、新技術の検証から導入までのサイクルが短く、現場への展開もスムーズです。

中でも私が特に評価しているのは、未経験の領域であっても臆せず挑戦する姿勢です。
自身の経験にとらわれず、新しいことに前向きに取り組みながら、チーム内で知識を共有し合い、失敗から学ぶことを自然に実践しています。

加えて、そうしたスピード感のある行動をとりながらも、組織として定めた運用ルールや管理の枠組みはしっかりと守る文化が根づいており、スピードと統制のバランスが取れている点も、大きな強みだと感じています。

エンジニアにとって「成長できる環境」とは？

エンジニアにとっての「成長できる環境」とは、まず何よりも、新しい技術への挑戦が奨励され、失敗を恐れずに試せる文化があることだと考えています。
ミスを否定するのではなく、そこから学び、改善していける――そんな安心感のある環境が、個人の成長を大きく後押しします。

次に、知識や経験をチーム内で積極的に共有し合える風土も重要です。
一人の知見がチーム全体の力になることで、組織としての成長スピードも高まります。

また、建設的な意見交換やフィードバックが歓迎される、オープンでフラットな文化も欠かせません。
立場や経験に関係なく、率直に意見を交わしながら課題解決に取り組めることが、学びや創造力の源になります。

そして最後に、プロセスと成果の両面を正しく評価し、努力がしっかり報われる仕組みも大切です。
納得感のある評価があるからこそ、個々のメンバーはモチベーションを保ち、主体的に成長を続けられると考えています。

オフィスで一番気に入っているポイントはどこですか？

新しいオフィスで一番気に入っているポイントは……正直、ひとつに絞るのが難しいです。
それほどまでに、どのエリアも非常に合理的に設計されていて、全体としての一体感やつながりが感じられる空間になっているからです。
集中して作業に取り組めるワークスペース、明るく開放的なミーティングエリア、そしてリラックスできる休憩・リクリエーションスペースまで、どの場所も心地よく、
気持ちの面でも仕事のパフォーマンス面でもポジティブな影響を感じています。
私にとってこのオフィスは、単なる「働く場所」ではなく、成長や創造性、そしてチームとのつながりを後押ししてくれる環境だと思っています。

新しく加わる仲間に期待することは？

これからチームに加わる方には、まず「変化に柔軟に対応できること」や「高い学習意欲」があることを期待しています。
特にテクノロジー、なかでもAIは日々進化しているため、新しい知識やツールを前向きに吸収する姿勢は、今後さらに重要になると考えています。

加えて、システム全体を俯瞰する視点や、課題を的確に定義する力を持っている方を歓迎します。こうした力があれば、AIとの協働やチーム内の連携もよりスムーズに進められます。

そしてもう一つ大切なのが、ナレッジを積極的に共有し、建設的なフィードバックを行いながら、自分の役割に責任を持てること。
そうした姿勢は、私たちのチーム文化をさらに強くしていく土台になると考えています。

今後挑戦したい技術領域は？

今後、私たちがチームとして取り組んでいきたいテーマは、AIの力を開発・運用プロセスに最大限活用し、エンジニアとの協働体制を築いていくことです。

AIはすでに実行フェーズにおいて高い成果を上げており、今後は人間の役割が「課題設定」「出力の評価」「アイデアの設計」といった上流工程にシフトしていくと考えています。
そのため、エンジニア自身がAIに対して適切かつ効果的なプロンプトを出す力や、全体を俯瞰しながらロジックを組み立てる力がより重要になります。

私たちは、技術力だけでなく、プロダクト思考や論理的な伝達力、システム全体の理解力といったスキルも含めて、エンジニアの能力向上に取り組んでいます。
AIとの協業によって生まれる価値を最大化し、より強い開発組織を築いていくことが、これからの大きなチャレンジです。

あなたが考えるTechXの最大の魅力は？

私が思うTechX Vietnamの最大の魅力は、「先進的な開発マインド」と「人を大切にする文化」が両立していることです。
私たちはプロダクトだけでなく、働き方や開発プロセスにも常にイノベーションを取り入れ、柔軟かつモダンなチーム運営を実践しています。
同時に、オープンな職場環境、知識の共有、人材の成長を大切にするカルチャーも根づいています。
ここではすべてのメンバーが建設的な意見を歓迎され、課題に主体的に取り組む裁量を持ち、スキルとマインドの両面で成長できるよう支援されています。
TechX Vietnamは、一人ひとりが自分の役割と価値を実感しながら、プロダクトの進化に関わることができる場所です。
そして何より、仲間とともに成長し続けられる組織であること。それこそが、私が考えるTechXの最大の魅力です。